古川利意記念美術館「農とくらし」について
会津地域で活躍した教員・作家・郷土史家の古川利意氏の作品を保存・展示する
私設の小さな美術館が2022年7月18日に開館します。
古川氏は失われつつある会津の伝統行事や風習、くらしの記憶を残すため、
数多くの作品を描かれてきました。
その温かい人柄と絵は多くの人に愛されてきました。
地域の貴重な民俗資料であり、人々の心の拠り所でもある古川氏の作品を常時鑑賞することができる場所を
つくるため
作品を託された西会津町の小野木家の蔵を活用し美術館へと生まれ変わります。
古川利意氏の作品のほか
地域資料や現代アート作品まで幅広く鑑賞でき、
会津の伝統的な風習を体験できるワークショップ、講演会等の企画も行ってまいります。
会津坂下町の幼稚園で働いていた頃に古川利意先生には、
園の行事を通して、保育、教育の原点や気づきをたくさん
ご教授してくださいました。
退職後も「茶房石竹花」の開店から、講演会の講師など、
多岐にわたりお世話になりました。そんな中で、作品を託された経緯があります。
2019年には西会津国際芸術村にて個展を開催、昨年は坂下町教育委員会主催で
回顧展がひらかれました。
これからも多くの人に古川先生の作品を見てもらいたいという気持ちで
この度、自宅の蔵を改修して作品を常時鑑賞できる場所へと生まれ変わらせる計画に至りました。
古川利意記念館事業実行委員会 代表
小野木麗子