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豪雪地域のため12月から冬期休館とさせていただきます。

閉館をしておりますが、お問い合わせをいただければ天候、交通状況等を考慮して開館をいたします。

お気軽にご連絡ください。


お問い合わせ先:

080-6019-0384 (代表 小野木麗子)

住所:

〒969-4734

福島県耶麻郡西会津町奥川大字飯里字里道2246 

古川利意記念美術館「農とくらし」


開館は来年のゴールデンウィークを予定しています。

来年は1階展示室は会津の衣服文化を伝える展示に模様替えします。

(2階は古川利意さんの作品常設展示を行っております。)


また来年皆様に会えることを楽しみにしています!

「ものののこしかた」展評 
文:古川智彬


この文章は、グループ展「ものののこしかた」の展評として書かれた。私は、作家プロフィールや作品紹介などのテキストの校正のお手伝いという形でこのグループ展に関わり、東京都美術館での展示の際には、出展作家のほとんどから直接話を伺うこともできた。以下の記述は、こうした形でこのグループ展に関わってきた人間の手によるものであることを、あらかじめお断りしておく。

 「ものののこしかた」は、文字通り「ものののこしかた」=「アーカイヴ」について考察しているグループ展であるが、そもそもこうした主題の展示が企画されたきっかけとして、福島県西会津町で教員や郷土史家として活動した古川利意(1924‐2020)の存在があったという。まずは「もののこしかた」で展示されていた古川の作品に触れつつ、その活動についても手短に確認しておきたい。

 今回展示されていた古川の作品は、日々の生活の中で起きた、ごくごく個人的な出来事を絵と文字で書き留めたものである。生前は教員や郷土史家として知られた古川にとって、これらの作品群は決して美術館で展示しようと思って制作されたものではなかった。しかしこの度美術館において展示されたことによって、それは芸術作品という新たな生を与えられることになった。

 古川がこうした絵日記を残した背景には何があったのか。生前のインタビューでは、次のように述べている。

 少子高齢化が進んでいくことで、昔の貴重なものも気付かれないまま忘れ去られたり捨てられてしまっているのが現状です。実際にそのものの使い方や作り方を知っている人もいなくなってしまうことに危機感を覚えます。少しでも、後世に昔の文化や習慣を伝えていけるように今後もこれまでの活動を命がある限り続けていくことが私の目標です。

 「昔の貴重なもの」がその「使い方や作り方」といった記憶や技術と共に、今まさに消えつつあるということ。こうした状況に対する危機感が、遺跡の発掘や町史の編纂といった郷土史家としての仕事に加えて、私的な出来事の記録という作業の背後にはあったのだろう。こうした危機感の下で、教員や郷土史家としてのいわば公的な営みと日々の記録という私的な営みが同時に行われていた。

 以上の事情を踏まえれば、古川の作品を美術館で作品として展示するということは、彼の私的な営みを、公的な場へと引き出してきたのだと、さしあたりは言える。しかしことはそう単純ではない。これから確認していくように、「アーカイヴ」について再考するというテーマを掲げ、美術館という公的な場で展示することを前提に制作された古川以外の出展作家たちの作品には、随所で私的な側面が露出している。もはや私的/公的を峻別することに意味が感じられなくなるような地平を創出すること。「ものののこしかた」のステートメントに記されていた「「つくること」と「のこすこと」を区別しない」という一節が示していたのは、まさにこのことではなかったか。

 

 これくらいで、他の作家たちの作品を確認していくための準備は整ったということにしよう。あとは一つ一つ、手短にではあるが確認していく。五十音順で進める。

 新井毬子の「あわい」は、西会津の土を原料にして、縄文土器の作り方に従って制作され

た計13体の人形だ。そもそも西会津町は、縄文土器が出土することで知られており、「ものののこしかた」の巡回展が行われた西会津国際芸術村では、2016年に「西会津・縄文土器展」が行われてもいる。そんな西会津で縄文土器の発掘調査を手がけ、さらにはその復元も行なってきた佐藤光義に新井が師事することで、この作品は作られた。

 こうした制作の背景には、「人間とはどういう存在なのか」という、これまでの新井の作品にも通底するかなり大きなテーマがあったという。実際に縄文土器を作り、はるか昔の縄文人たちの思考を手を動かしながら想像によって追体験することで、いくら年月が経っても根っこのところでは変わりようがない人間の特徴を、頭と手の両方で「つかむ」こと。

 こうした壮大なテーマが背景にある一方で、アーティストトークでも語られていたように、新井と佐藤との「あわい」で生じたあたかも親子のような関係、そしてその関係のなかで生まれた大切な時間の、私的な記録という面がこの作品にはある。それはちょうど、古川が郷土史家として考古学的な調査に従事しながらも同時に私的な記録を残していたことを想起させる。

 居村浩平「ものづくりのかたち」は、ものづくりをしている職人たちが、物質のない状態でものづくりをする様子の映像作品になっている。この作品の制作にあたっては、職人たちが物質のない状態で作業をすることに難色を示し、断られることもあったという。それはそうだろう。それがものづくりである以上、そこにものがなければ何のためにやっているのかまるでわからないからだ。

 とはいえ、こうした一見奇妙な作業の様子を記録することによってわかってくることもある。それは、ものづくりに欠かすことのできない技術や記憶の存在だ。物質がないことによって、こうした技術や記憶がかえって強く感じられるようになっていると言える。

 ところで、この作品の紹介文では、参考文献としてフランスの哲学者アンリ・ベルクソンの『物質と記憶』が挙げられていた。ベルクソンによれば、過去は人間の頭のなかに存在しているのではなく、それ自体として存続する。そして記憶とは、現在の場面に即して、そうしたそれ自体で存続している過去を利用する能力とされる。こうしたベルクソンの考えは、「現在だけが存在し、過去は流れ去って存在しなくなる」という常識的な見方に真っ向から反対している。それゆえに、現在だけに注目し、その時々の必要に迫られて行動するようなあり方を批判する力を持つ。こうした考え方が参照されていたことは、アーカイヴについて考えるこのグループ展にとって極めて重大な意味を持っていたと言える。

 岩崎広大「記憶と記録」は、行き場を失った昆虫標本をインスタントフィルムに焼き付け、それが現像される様子を捉えた映像作品になっている。そもそも人間の都合で標本にされたのにもかかわらず、保存されるという標本の本来の役目すら失ってしまった昆虫たちに、芸術作品という形で新たな生を与える作品であると言えるだろう。

 アーティストトークで岩崎が「じれったい時間」という言葉を用いていたように、この映像では昆虫の姿がなかなか浮かび上がってこず、その姿を確かめるにはしばらく立ち止まらなければならない。そうしてこの「じれったい時間」を通過することで、ものがのこされる

ために必要とされる時間や労力のことに自然と思いを致すことになるだろう。

 もちろん、じれったさに耐えられずにすぐに通り過ぎてしまうこともあるだろう。実際私も、通り過ぎることはなかったが、じれったくてモニターの画面をタッチして、スマホで見る動画のように早送りしたいような気持ちになった(もちろん不可能だが)。こうして改めて、普段自分がいかに色んなものを早送りしようとしているかに気付かされる。しかし、現実の時間は早送りできず、常に1.0倍速で流れ続けている。

 菅野歩美「未踏のツアー」は、西会津を訪れたことのない状態で、様々な資料やリモートで聞き取った民間伝承に基づき、もう一つの西会津をCGで作成し、その上でその空間をツアーする映像作品になっている。

 このもう一つの西会津には、様々なレイヤーが重ね合わされている。例えば牛海と呼ばれる地すべりによって生まれ、かつては存在していた湖が重ねられている。それゆえ、ツアー中に少し地下に潜るとそこは湖になっている、というようなことが起きる。また、古川の作品を通して知った風習が、地形に反映されている。古川の私的な記録が、作品であると同時に、地域の風習を伝える資料としても同時に機能していたという点が面白い。

 このもう一つの西会津を制作する過程では、グーグルマップのストリートビューの機能を利用して、西会津という土地への理解を深めたそうだ。その上で、実際の西会津とは異なる空間であるがゆえに、そこをツアーするための地図を書きながらCGを完成させていったという。こうしてCGと地図とを行きつ戻りつし、西会津を訪れたことがないことへの躊躇いも感じながら制作されたCGのいびつな画面は、こうした複雑で躊躇いを伴う制作プロセスの現れのように見えた。それはちょうど、絵筆の運び方に制作プロセスが現れるのと同じようなことだろう。

 辻梨絵子の「沼田薬品工業株式会社」は、認知症の祖父が想像で作り上げた製薬会社を、会社のポスター、パンフレット、そして社長へのインタビュー映像として形にした作品になっている。最初は実在する会社がPRを行なっているスペースにしか見えないので、鑑賞者の多くに戸惑いや驚きを与えているように見えた。

 辻によれば、祖父が認知症になって以来、この架空の製薬会社をめぐって、家族のあいだでの会話はむしろ増えたのだという。だとすれば、この製薬会社のお話は、辻の家族にとっては単なる想像を超えた現実的な機能を果たしていたと言えるだろう。そしてこの度、作品という形でこの現実は、より開かれた現実となったのだと言える。

 小倉拓也は「老いにおける仮構」という文章において、哲学者ジル・ドゥルーズの議論を参照しつつ、認知症者たちが行う「作話」を、老いというあらゆるものが記憶・保存されずほどけていく「崩壊」の過程のなかで、それでもその「崩壊」に抗い「まがいものの絆」を「仮構」する営みとして捉え返す。その上で、認知症者の「仮構」がもたらす呼びかけに応答することで生じる「不確かな共同」の可能性を論じていた。辻が今回制作した「沼田薬品工業株式会社」のパンフレットは、持ち帰り可能であった。そうして様々な家のテーブルの上にパンフレットが置かれたとき、そこからどのような呼びかけと応答が生じていただろうか。

 西尾佳那「地にまつわるナラティブ」は、西会津のとある集落でのリサーチを基に、「ボロサシコ」という衣装の継ぎ接ぎの手法を用いて制作したチンドン屋の衣装を中心とした作品になっている。今や住人がかなり少なくなってしまったその集落でも、かつてはお祭りの際にチンドン屋が練り歩いていたという。その当時の様子を写した写真に西尾が触発されて、この作品は制作された。

 アーティストトークで西尾は、一旦作品という形でアウトプットしてみたものの、この作品がどのような意味を持ちうるのかということについて、まだ自分でもよくわかっていないというようなことを述べていた。しかし一方で、確かなことは、いつの日か再び同じ集落でチンドン屋を復活させたいという思いがある、ということであった。この作品は単に集落の過去の記憶を「のこす」だけでなく、集落の未来を「つくる」ことにも向けられている。 

 もちろん西尾が描く未来は、現実離れした想像上のものでしかないと言うことも可能だろう。しかしながら、集落が「崩壊」していくなかで、それでもその「崩壊」に抗い、かつての記憶の断片を継ぎ接ぎするかのようにして「仮構」されたその未来は、たしかに人々に応答を迫る力を有していたと言えるはずである。

 畠中瑠夏「初夏、川沿い第8世界をたたむ」は、畠中が西会津を目指して漂流を行った過程で使用した寝床やその日の体験を記したドローイングなどの作品になっている。全て採取した草から作られており、作品に近づくとマスク越しでもしっかりと伝わる草の匂いがするのが非常に印象的であった。

 畠中はこうした漂流を、かつて日本に存在していたと言われる「サンカ」と呼ばれる放浪民たちを念頭に置いているのだという。その上で、古川による私的な記録方法を自身に引き寄せ、記録を行いながら漂流を行った。

 またその際、ウルトラライトハイキングというハイキングの手法を取り入れていたという。ウルトラライトハイキングとは、長い距離を歩くために生まれた方法論で、文字通り持っていく荷物を極力減らし、軽量にするというハイキングのスタイルを指す。長期間にわたるハイキングでは、ハイキングという非日常がむしろ日常となる。同様に、畠中の漂流もまずは単なる日常であり、そこでの記録も単なる私的なものでしかない。しかしながら、漂流である以上誰かに見られる可能性は絶えずある。漂流が終われば、寝床もドローイングも草でできているがゆえに自然に返して自分のものではなくなるのと同様に、畠中の漂流という名の制作過程においては、「つくること」と「のこすこと」、あるいは私的と公的といった区別ははっきりとできない。両者の循環は8の字を描いている。

 

 以上、駆け足ではあるが各作家の作品を瞥見してきた。最後に改めて、これら作品群を通して考えたことを記しておきたい。

 私はこの文章を書くにあたって、気が付くとなぜか東日本大震災の後に被災地で幽霊が出たという話にまつわる本をいくつか読んでいた。地面が大きく震え、海沿いでは大量の水の塊が陸上のあらゆるものを押し流した。とてつもない「崩壊」である。幽霊とは、こうした「崩壊」に直面した人間が、それでもその「崩壊」に抗い、かつての記憶の断片を継ぎ接ぎするかのようにして「仮構」したものだったのだろう。これは幽霊を貶めているのではない。それはどうしても必要なもの、強い言葉で言えば希望だった。もちろん、とてつもない絶望もまた、そこかしこにあっただろう。しかしそうだからといって、この希望が消えてなくなるわけではない。両者は両立しうる。この幽霊の話を持ち出すことで強調したいのは、幽霊というのは人間の意志に全く従わない存在であるということだ。このことは何を意味するのか。

 時として、地震のような激しい「崩壊」が急に訪れることがある。そうでなくとも、この先様々な場所で街や村や集落が、徐々に「崩壊」していくだろう。人間はいつか必ず訪れる個体的な「崩壊」=死を免れえないし、生きているあいだにも記憶がどんどん「崩壊」していくこともある。様々な公的な場所に保管されている文物あるいはそれにまつわる技術や記憶も、破損、破棄、散逸、忘却といった「崩壊」を免れることはできない。かように人生は、世界は、「崩壊」に満ちている。

 もちろんこうした「崩壊」に際して、仕方のないことだと諦めたり、合理的な計算に基づいて自分を納得させようとしたりすることは可能だ。しかしそれだけではことが済まない場合もある。どんなに諦めがついても、どんなに納得ができていても、そういう自分の意志とは無関係に、想像力が「崩壊」に抗い、「まがいものの絆」を勝手に生み出し始めることが、たしかにある。それはまさに、想像力が自分の意志を離れた幽霊と化す瞬間である。そうした想像力の働きを、生かすも殺すも私たち次第で、だからこそこの幽霊をしっかりと見つめなければならない。「ものののこしかた」は、それに適した展示であったように思える。つまるところ「ものののこしかた」とは、想像力が「崩壊」に抗う仕方のことではなかったか。

 

 

ものののこしかた -西会津巡回展-

2022年6月11日(土)~7月1日(金)まで東京都美術館で開催された「ものののこしかた」展。
7月16日(土)より西会津巡回展を西会津国際芸術村にて開催します。


「つくること」と「のこすこと」を区別しないアーティストによる想像力で生成された世界では、

明日の日記が記され、地図なき場所が創出される。

記録写真の対象が変幻し、全ては夢だったと気が付いて異世界に行くこともある。

このような過去と未来、記憶と妄想、現実と虚構を共に引き寄せる収集作業によって、

異なる領域の物語や時代の間で新たな出会いが促される。「ものののこしかた」とは、そのための方法に他ならない。

福島県会津地方で教員・郷土史家として活動し、失われつつある地域の記憶を数多くの絵画や版画に描き残した古川利意(ふるかわとしい/1924-2020)。

古川氏の作品を収蔵する記念美術館設立への取り組みを起点に、本展では、「ものののこしかた」≒「アーカイヴ」について考察していきます。

各作家たちは、異なる時間や領域、現実と虚構の間を行き来し、そこで紡ぎ出される様々な物語と向き合いながら、想像力とともに成る「のこすこと」の多様なあり方と、その可能性を提示します。

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【ものののこしかた】

開催日時:2022年7月16日(土)〜9月4日(日)

     10:00〜17:00(祝日を除く 月・火 休館)

開催場所:西会津国際芸術村

観覧料:無料

展示構成|一般社団法人コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所

文章構成|居村浩平、古川智杉

デザイン|福西想人

翻訳|安永葉月

主催|Summer Catch Salmon、西会津国際芸術村

協力|古川利意記念美術館「農とくらし」

問合せ|furukawatoshii.mg@gmail.com


古川利意記念美術館「農とくらし」は
2022年7月18日に開館いたしました!


開館セレモニーでは沢山の方々に集まっていただき、

開館の祝辞と神楽の演奏、そして開館までのそれぞれの思いを語り合う座談会を行いました。


これから「農とくらし」は土日祝日を中心に開館いたします。

展覧会やワークショップ、講演会等地域の歴史や文化を楽しく伝える場所として、

運営してまいります。


たくさんの方々に支えられて、開館を迎えられたこと、とても胸がいっぱいです。

感謝申し上げます。

これからも皆様のご理解とご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

現在東京都美術館ギャラリーBで開催中の

都美セレクション グループ展 2022 「ものののこしかた 」関連イベントのオンライントークの映像を公開いたしました。


トークテーマ:「ものののこしかたと地域の調べかた」

ゲスト:菅家博昭氏

参加作家:新井毬子、居村浩平、西尾佳那


昭和村の菅家博昭氏をお呼びし、

本展覧会企画者である、作家3名と地域に入ることで中で見えてきた「ものののこしかた」「ものをのこすこと」について対談をいたしました。

また、「地域の調べ方」についても伺い、民俗学研究の視点でみる地域の捉え方、調査の方法についてもお伺いしました。トークイベントの後、ゲストの菅家博昭氏と古川利意記念館のある真ヶ沢集落を歩き、地域の調べ方について学びました。


菅家博昭 (かんけ ひろあき)

1959年福島県生まれ。福島県大沼郡昭和村で農業自営。民俗学者。からむし栽培とかすみ草栽培を行う。会津学研究会代表、昭和村文化財保護審議会委員長。日本フローラルマーケティング協会理事。



●「ものののこしかたと地域の調べかた」再生リスト

https://youtube.com/playlist?list=PLc1NSBHTyFmaHLLeEZPUlj005vrt3VT49

●オンライントーク「ものののこしかたと地域の調べかた」

https://youtu.be/8a2sHaE5EHg

●フィールドワーク「地域の調べ方」

https://youtu.be/ytO7b-rnjyA

都美セレクション グループ展 2022 「ものののこしかた 」

〜関連イベントのお知らせ〜

会期初日 6月11日(土) 14:00 より

各作家による作品解説ツアーを行います。

1作家ごとに作品の前で、説明を致します。

是非、ご参加ください!

各作家による説明はその後、オーディオガイドとして

下記リンクから視聴できます。

「ものののこしかた 」作品解説

URL:

https://spooncast.net/jp/@monononokoshika?utm_source=spoonshare&utm_medium=profile&utm_campaign=monononokoshika

オンライントーク

「ものののこしかたと地域の調べかた」

ゲスト:菅家博昭氏

配信開始日時:6月25日(土) 9:30 〜

Youtube動画配信

追って視聴リンクを公開いたします。



東京都美術館ギャラリーBにて、

都美セレクション グループ展 2022 「ものののこしかた 」

を開催します。


古川利意氏の会津の記憶、風習を残したいという思いから絵を描かれてきた事実や、その残された絵を保存・展示する取り組みを出発点として、「ものののこしかた 」について考える展覧会になっています。


古川利意氏の作品から、企画を行った西尾佳那を代表とし、7名の若手作家が、「アーカイヴ」と「会津」にキーワードに作品を発表しています。


7月18日に開館する、古川利意記念美術館「農とくらし」に収蔵される作品を一足早くご覧いただける機会にもなっております。


<展覧会ステートメント>

「つくること」と「のこすこと」を区別しないアーティストによる想像力で生成された世界では、

明日の日記が記され、地図なき場所が創出される。

記録写真の対象が変幻し、全ては夢だったと気が付いて異世界に行くこともある。

このような過去と未来、記憶と妄想、現実と虚構を共に引き寄せる収集作業によって、

異なる領域の物語や時代の間で新たな出会いが促される。「ものののこしかた」とは、そのための方法に他ならない。

福島県会津地方で教員・郷土史家として活動し、失われつつある地域の記憶を数多くの絵画や版画に描き残した古川利意(ルビ:ふるかわとしい/1924-2020)。

古川氏の作品を収蔵する記念美術館設立への取り組みを起点に、本展では、「ものののこしかた」≒「アーカイヴ」について考察していきます。

各作家たちは、異なる時間や領域、現実と虚構の間を行き来し、そこで紡ぎ出される様々な物語と向き合いながら、想像力とともに成る「のこすこと」の多様なあり方と、その可能性を提示します。


<展覧会概要>

●会場: 

東京都美術館 ギャラリーB

(〒110₋0007 東京都台東区上野公園8-36)

●会期: 

2022年6月11日(土)~7月1日(金)

●開室時間: 

9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)

●休室日: 

6月20日(月)

●観覧料: 

無料

●問い合わせ: 

メールアドレス:

furukawatoshii.mg@gmail.com

ウェブサイト: 

都美セレクション グループ展 2022 HP

●主催: 

Summer Catch Salmon、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館

●助成:

公益財団法人 花王 芸術・科学財団

公益財団法人 朝日新聞文化財団

●協力

古川利意記念美術館「農とくらし」

古川利意記念館事業実行委員会

●機材協賛

エプソン販売株式会社


<参加作家>

新井 毬子、居村 浩平、岩崎 広大、菅野 歩美、西尾 佳那、畠中 瑠夏、辻 梨絵子、古川 利意



古川利意記念美術館館「農とくらし」開館までのみちのり〜

蔵の改修する過程を少しつづアーカイヴしていきます。

⛏土壁の補修

小さな美術館に生まれ変わる小野木の蔵は築150年、

15年前に1間縮小する改修工事を経ており、2階には壁全面に化粧板がはられていましたが、興味本位で剥がしてみたところ...

薄暗く渋い荒土壁があらわれました。

土壁を生かした内装にしようということで、黙々と剥がし作業の様子


時間を経て土が収縮したのか、隙間がところどころ空いていたので、その補修方法を地元の左官屋さんに伺ったところ...

俺がやってやる!

と次の日には土を持ってきて、水につけた藁を混ぜて、補修開始!


左官屋さんにとっても土壁の補修は20年ぶりだそうで、

気合の入った作業になりました。

会津地域には蔵をもつ家が沢山あり、昔は蔵を建てることが一人前の証とされていました。

しかし、蔵を新たに建てることがなくなり、空き蔵も増えて行く中で、専門としていた職人さんも減っていきました。


土壁を補修してくれた左官屋さんの知識や技術も今となってはとても貴重です。


小さな蔵ですが、
地域の伝統技術や古くから伝わる知恵を少しでも活かしていきたいという思いが詰まっています。


*****************

たくさんの方のお力添えがあって、古川利意記念美術館「農とくらし」は順調に開館に向けての準備を進めております。

近隣集落の方々や、地元の職人さん、県内外のアーティストなどの協力により、思いの詰まった場所が出来上がってきています。

**************


想定していたよりも工事が難航しており、予定を押して、7月18日(月)海の日の開館を目指すことにいたしました。

2階は古川利意さんの作品を常設する空間として、

1階は多目的に「農とくらし」に関する地域資料の展示や町にゆかりのある作家の展示など、幅広く企画を行っていく予定です。


開館後は是非いらしてください!

冬季期間(12月〜4月)は豪雪のため休館にしていく予定です。

これからも活動はクラファンほアップデートやHP、インスタグラムでお知らせしてまいります!

Instagram: noutokurashi

HP:https://ftmg.localinfo.jp/

古川利意記念美術館「農とくらし」

西尾・小野木

古川利意記念美術館「農とくらし」開館に向けて、蔵の改修作業が始まりました!

改修前の様子〜


ここから、

展示空間にするために工夫を施していきます!

〜〜

はじめに

改修に先立って地区の方々に蔵の清掃を手伝っていただきました!

150年の積年の汚れを落としていきます。

そして改修作業へ〜

まず第1回目の改修作業は

①近年の改修で貼られた仕上げを剥がして古い蔵の表情を現す作業

●2階天井の板剥がし

●2階の壁の板剥がし

↑天井に貼ってあった新しい板を剥がすと、野地板がでてきました。

↑2階の化粧板を剥がしていきます


↑化粧板を剥がすと粗壁(藁と土を混ぜた壁)がでてきました。


②新たに展示空間にしていくための壁や床の下地づくり

●2階の小上がりの床の下地制作

●1階の壁に展示壁の下地を取り付ける作業


↑小上がりの下地制作のようす。この小上がりは作品や関連資料の保管など小さなライブラリースペースにしていきます


↑1階の展示壁の下地制作のようす。この上に合板、石膏ボードを打ちつけていきます。


改修設計者の小泉立と

西会津と郡山で活動されている、あしたのアーキテクツのメンバー協力のもと施工に挑みました!

〜〜

改修作業後のようす〜


150年前に建てられた当時を思わせる、古い壁や天井が現れて、趣ある空間になりました!

設置した下地にこれから床板や展示壁を施工して、1階と2階で雰囲気の違う空間になっていきます。

蔵の古さを生かし、新旧の調和の取れた、心地いい空間を目指していきます!

また施工が進み次第アップデートしていきます!

「会津嶺」2022年1月号の「古川利意先生物語」の特集ページに記念美術館の開館予告やクラウドファンディングの告知が掲載されました。

古川利意さんに寄せたコラムと古川利意さんの歴史コラムが掲載されています。

古川さんの魅力が詰まった記事となっております。

会津地域内各所に設置しております。

ぜひお手にとってご覧ください。

クラウドファンディングを開始しました。

より良い場所にしていくために、多くの人に芸術を通して「会津のくらし」を知ってもらうために応援よろしくお願いします。


▼クラウドファンディングページ

https://motion-gallery.net/projects/furukawa_mg


プロジェクトに赤坂憲雄さんをはじめ、会津を盛り上げるために尽力されている方々に応援コメントをいただきました。


一歩一歩、美術館創設のために進んでいます。