開館までのみちのり〜① 土壁の補修

古川利意記念美術館館「農とくらし」開館までのみちのり〜

蔵の改修する過程を少しつづアーカイヴしていきます。

⛏土壁の補修

小さな美術館に生まれ変わる小野木の蔵は築150年、

15年前に1間縮小する改修工事を経ており、2階には壁全面に化粧板がはられていましたが、興味本位で剥がしてみたところ...

薄暗く渋い荒土壁があらわれました。

土壁を生かした内装にしようということで、黙々と剥がし作業の様子


時間を経て土が収縮したのか、隙間がところどころ空いていたので、その補修方法を地元の左官屋さんに伺ったところ...

俺がやってやる!

と次の日には土を持ってきて、水につけた藁を混ぜて、補修開始!


左官屋さんにとっても土壁の補修は20年ぶりだそうで、

気合の入った作業になりました。

会津地域には蔵をもつ家が沢山あり、昔は蔵を建てることが一人前の証とされていました。

しかし、蔵を新たに建てることがなくなり、空き蔵も増えて行く中で、専門としていた職人さんも減っていきました。


土壁を補修してくれた左官屋さんの知識や技術も今となってはとても貴重です。


小さな蔵ですが、
地域の伝統技術や古くから伝わる知恵を少しでも活かしていきたいという思いが詰まっています。


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古川利意記念美術館「農と暮らし」

蔵を改修した奥山に佇む美術館

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