2024年度企画展「山をのぞむ・山にのぼる・山とくらす」
今年度も古川利意記念美術館「農とくらし」では企画展を開催いたします。
今回は「山」をテーマに古川利意さんが調査された里山の暮らしから、山を描いた近現代作家達の作品を紹介いたします。
畦地梅太郎 Azechi Umetaro
梅原龍三郎 Umehara Ryuzaburo
古川利意 Furukawa Toshii
2024年4月29日(月・祝)ー11月24日(日)
開館日:土日祝日
開館時間:10:00-17:00
■企画概要■
飯豊連峰と越後山脈の雄大な山々に抱かれる西会津町。飯豊山の登山口へと続く、奥川流域に佇む「農とくらし」では、私たちがともに生きてきた「山」をテーマに企画展を開催します。
山は、季節ごとのゆたかな稔りを私たちに届けてくれるだけでなく、古くから修験の場、信仰の対象として崇められ、ときに城を築いて外敵から身を守る拠点となり、また近年では登山やウィンタースポーツといったレジャーのスポットともなります。
こうした人と山との様々な関わりを「山をのぞむ・山にのぼる・山とくらす」の3つの視点に分け、山を題材とした3作家の作品を展示します。
富士山、浅間山、桜島など多くの山をのぞみ、その美しさとダイナミズムを描いた洋画家、梅原龍三郎。
山岳風景画や、山にのぼる人々を独特の造形と色使いで表現した「山男」シリーズで知られる、山を愛した版画家、畦地梅太郎。
会津の歴史・民俗を晩年に至るまで研究し、山城の発掘調査を行いながら、山とともにある人々のくらしを描き残した古川利意。
作品を通して3者が見出した精神や思想に触れ、山の恵みや美しさ、そして山と私たちの関係性を見つめます。
●梅原龍三郎
(洋画家, 1888年 - 1986年)
豊かな色彩感覚で風景画・静物画などを描き、日本の近代美術をリードした巨匠。ヨーロッパで学んだ油彩画に日本の伝統的な美術を自由奔放に取り入れ、日本画と洋画の境界を越えて「日本の洋画」を完成させたといわれる。
●畦地梅太郎
(山岳版画家, 1902年- 1999年)
「山の版画家」として知られる。全国の山々や「山男」を描いた版画制作、装丁、挿画など幅広く活躍。生あるものすべてに愛の眼差しを注いだ詩情豊かな版画作品は、国内外の多くの人に高く評価され親しまれている。
●古川利意
(作家・郷土史家, 1924-2020)
会津地域の小・中・高等学校の教師を歴任。退職後、会津各地の遺跡の調査、町史編纂事業、文化財の保護などに貢献した。会津の風習を描いた版画、自身のくらしを記した絵日記など、民俗的価値のある作品を多数残している。
企画:古川利意記念館事業実行委員会
キュレーション:西尾 佳那
会場構成:小泉 立 (週末スタジオ)
企画協力:長橋幸宏
デザイン:ジョ ユンボム
助成:西会津町活力あるまちづくり支援事業
■関連イベント■
2024年4月29日(月・祝)
14:00〜
イベント1「イベントタイトル」
語り手:矢部 佳宏(西会津国際芸術村ディレクター)
イベント2「ネパール滞在記」
語り手:小野木 麗子(古川利意記念美術館 オーナー)
会場:茶房 石竹花
参加費:500円 (お茶・菓子付き)
■施設情報■
●古川利意記念美術館「農とくらし」
〒969-4734 福島県耶麻郡西会津町奥川大字飯里字里道2246
TEL|080-6019-0384 (代表 小野木麗子)
URL|https://ftmg.localinfo.jp/
Instagram|noutokurashi
開館日 | 土日祝日
開館時間 | 10:00~17:00
※混雑緩和のため来館する際は事前においだけると幸いです。
※平日ご来館希望の場合はお電話でお問い合わせ下さい。
※豪雪地域のため冬季は休館します。(12月〜4月下旬)
交通|西会津ICから約25分
駐車場|有り「茶房 石竹花」の駐車場をご利用ください。
●茶房 石竹花
営業日 | 土日祝日 (12月〜4月下旬)
営業時間 | 11:00~16:00
ネパールカレーとコーヒーが自慢の茶房です。美術館と合わせて是非ご利用ください。
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